コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: EDITION88×いとうのいぢ インタビュー

いとうのいぢ

EDITION88×いとうのいぢ インタビュー

いとうのいぢ先生の魅力と創作の裏側に迫る


ライトノベル全盛期の代表的なイラストレーターとして知られる、いとうのいぢ先生の創作の裏側と魅力について、詳しくお話を伺ってきました。

 インタビューの内容を一部ご紹介します!

 

| デビュー当時

― 高河ゆんさんに憧れて絵を描き始めたと何かのインタビューでお伺いしました。どのように影響を受けていると感じますか?

ゆん先生の描く美少女と美青年とどちらにも取れるような美しい人物像に強い憧れがあって、私もこんな風に描けたらと思い、真似をしたのが始まりです。

特にゆん先生の「アーシアン」という作品が一番最初に見た作品で、小学生、中学生ぐらいの頃だったと思います。表紙を見たときに強く心が揺さぶられました。絵のために買って帰って一生懸命真似をしましたね。

― 他に好きな作家さんはいらっしゃいますか?

他にはCLAMP先生が好きですね。当時、ウィングスという雑誌があって、それをよく読んでいました。絵を美しく描かれる漫画家さんの作品が多く掲載されていて、これが私の創作の原点となっています。

格闘ゲームも大好きで、CAPCOMの絵描きさんとか、その辺の方々からもたくさん影響を受けています。

― 「Be-reave」でデビューされた後から「わんもあ@ぴぃしぃず」の間で、作風が大きく変わったと感じます。

コンペ形式でグラフィックデザインをやっていた若手の子たち皆が、一つずつ作品を創って、キャラクターもストーリーも全部自分で手掛けるという、今では珍しく、貴重な勉強をさせてもらう機会がありました。その時に描いた作品が「Be-reave」、会社に入社して初めて原画を描かせてもらった作品です。それまで自分の原画作品でデビューするのが夢でしたので、とにかくもう描きたい気持ちでいっぱいでした。けれども当時はまだ絵が固まっていなくて、いろんな雑誌を見て流行っているものなどを探りながら、制作していきました。

その後に描いたのが「忘レナ草」という作品で、その辺から自分のスタイルを確立させようと意識しました。

― 「わんもあ@ぴぃしぃず」の頃は?

その頃には自分のスタイルは決まっていましたね。
私はこういう路線で描くんだっていうのは、自分の中では定まっていた頃なので、描きやすく一番安定していた時期だと思います。
ただ、この後は結構迷走して作風がどんどん変わっていくのですが(笑)。 お客さんにはよく見ていただいた頃だったと思います。

― その当時、どのくらいの量の絵を描いていましたか?

PCゲームの原画はとても枚数が多く、イベントのスチルシーンとか立ち絵とか、いろんな絵を描かないといけなくて、枚数で言うとちょっともうわからないです(笑)
他にも電撃文庫さんのイラストなども描いていた時期でしたので。 昼間は会社で絵を描いて、帰って寝る前に原稿を読んで挿絵を描くという、今では考えられないほど多く描いていました。
掃除する時間がほとんどなく、家が大変なことになってしまって(笑)

― お身体は大丈夫でしたか?

腱鞘炎になったり、腰のヘルニアになったりしました(笑)。幸い手術するほどではなかったのですが。
その頃が一番頑張っていた時期だと思います。

| 作画環境について

― 作業環境の変遷を教えてください。デジタル作画に移行したきっかけは?

最初からデジタルだったのですが、線画だけはアナログで紙にシャーペンで描いて、それを取り込んで加工して塗りを行っていました。ただ、この作業がちょっと面倒で(笑)。 始めはパソコンで線画を描くことに抵抗があったのですが、やってみると意外と楽だったので、今は全部デジタルでやるようになりました。

― 作画の際に使用しているツールは?

ずっとPhotoshopを使っています。SAIとかもあったんですけど、当時SAIがMACに対応していないって聞いていましたから。今は出てるのかもしれませんが、導入するタイミングもなく。ただ最近はCLIP STUSIOの方がブレに強いので、線画だけはCLIP STUSIOを使用しています。

― デジタルに移行して苦労したこと、良かったことは?

やっぱり目が悪くなりますね。デジタルもアナログも近くで見て描く癖があって、どっちみち目は悪くなってたかもしれませんが、特にデジタルの場合は白い光が辛すぎて、それで眼精疲労やドライアイになったんじゃないかと。ブルーライトカットのメガネを使うようにしていますが、ずっと目を見開いているので、乾いて傷だらけになってしまって。
一時期眼科に通ったこともありましたが、最近は職業柄仕方がないと諦めて描いていますね(笑)

― 体育会系というか、身を削る大変なお仕事ですね。

確かに(笑)。腰とかもそうなのですが、筋力がなくなってきてしまって。
腰にくるから腹筋とかしたほうがいいよ、と言われたのですが、最近はあんまりやっていません(笑)
運動大嫌いなんです。 体は本当にボロボロですね。

― 仕事をする上でのルーティンワークはありますか?

予定表を手書きしています。紙に自分で予定を書いて覚えるみたいな。それぐらいですね? 飲み物にもこだわりないですし(笑) 

今、オカメインコを飼っていて、朝は絶対に遊んであげないと、うるさくて作業ができないんです(笑)。それがルーティンになるのかもしれませんね。一時間くらいケージから出して遊んで、それからご飯を食べて仕事をします。

 

こちらのお話の続きが気になる方は、是非図録でご堪能下さい📖

「いとうのいぢ展 ぜんぶ!」の最新、詳細情報はこちら

Read more

「魔法の天使クリィミーマミ 40周年記念展」開催記念 Twitterフォロー&リツイート キャンペーン
キャンペーン

「魔法の天使クリィミーマミ 40周年記念展」開催記念 Twitterフォロー&リツイート キャンペーン

「魔法の天使クリィミーマミ 40周年記念展」開催記念として、EDITION88公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートで、抽選で2名様に『高田明美先生 直筆サイン&お名前入りアート付きクリアファイル』をプレゼント! 【プレゼント商品】 高田明美先生 直筆サイン&お名前入りアート付きクリアファイル 「魔法の天使クリィミーマミ 40周年記念展」の描き下ろしイラストの新商品!手描きで...

もっと見る
「白身魚 Artworks」開催記念 Twitterフォロー&リツイート キャンペーン
キャンペーン

「白身魚 Artworks」開催記念 Twitterフォロー&リツイート キャンペーン

「白身魚 Artworks」開催記念として、EDITION88公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートで、抽選で3名様に『新作アクリルブロック』をプレゼント! 【プレゼント商品】   アクリルブロック 展示会のメインビジュアルのイラストを使用したアクリルブロックです。 厚みがあるので、そのまま飾ることができます。透明感があるアクリルに光を当てると、より作品が美しく引き立ちます。 ...

もっと見る